PRESS RELEASE

2021年 フォーミュラ1 イギリスGP 決勝レース

F1史上初めてスプリントレースが導入され実施されたイギリスGP。週末はスタートからゴールまでスリルに満ちたレースとなり、アルファ ロメオ レーシング ORLENにとっては、ポイント獲得には至りませんでしたが学びの多いレースとなりました。アントニオ・ジョヴィナッツィは13位でゴールし、キミ・ライコネンは、第1スティントで終始トップ10を走っていましたが、終盤の接触で順位を下げて15位となりました。

昨日のスプリント予選で好成績を収め、13位と15位でスタートしたキミとアントニオは、他のドライバーと同様にミディアムタイヤでのスタートを選択しました。両ドライバーはオープニングラップで9位と10位に浮上しましたが、マックス・フェルスタッペンが高速でクラッシュし、幸いにも深刻な結果にはなりませんでしたが、レースは中断されました。再スタート時に、アルファ ロメオのドライバーはポジションを死守し、10位と13位につけ、レースに向けてリズムを整えました。

レースコンディションで行った唯一のピットストップ(両ドライバーは赤旗中にタイヤ交換を)の後、両ドライバーはトップ10を目指して懸命にプッシュし、キミは12位、アントニオは15位を走行してしました。その後キミは10位にまでポジションを上げましたが喜びも束の間、後半にはドラマが待ち受けていました。キミとセルジオ・ペレスはバトルの末に接触し、キミはスピンし16位にポジションを落としました。結局、アルファ ロメオ レーシング ORLENは、アントニオ・ジョヴィナッツィが13位、キミ・ライコネンが15位でゴールし、残念ながらポイント獲得に向けた努力が報われることはありませんでした。

アルファ ロメオ レーシング ORLEN代表 兼 ザウバー モータースポーツ AG CEO フレデリック・ヴァスール:
「今回のレースもペースは良く、ポイントに近づいたものの、最終的に報われないレースとなってしまった。スタートはうまくいき、ピットストップの前や、キミがチェコ(セルジオ・ペレス)と接触するまではトップ10を走ることができた。しかし最終的にはトップ10に残るには何かが足りなかったようだ。このコースではもう少し苦戦すると思っていたが、いい兆候は見られたので、引き続き上位チームとのギャップを埋める努力をしていきたいと思う」
キミ・ライコネン(#7):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー02/フェラーリ)
決勝:15位
ファステストラップ:1:31.895(48周目)
タイヤ:ミディアム(2周)-ミディアム(16周)-ハード(33周)
「ペレスと接触するまでは、それほど悪いレースではなかった。難しいレースになることはわかっていたが、スタートがうまくいき、しばらくはトップ10内を走ることができた。セルジオとはサイド・バイ・サイドのいいバトルができたが、突然、スペースがなくなってしまった。何が起こったのかよくわからないがスピンしてしまった。このレースではたくさんディフェンスをしなければならず、旗が振られるまでポジションを守るにはまだ何かが足りないようだ。次のレースではもう少しチームの強みを発揮し、競争力を高めて挑みたいと思う」
アントニオ・ジョヴィナッツィ(#99):
アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー05/フェラーリ)
決勝:13位
ファステストラップ:1:32,346(49周目)
タイヤ:ミディアム(2周)-ミディアム(22周)- ハード(28周)
「長いレースで、ぼくにとってはあまりエキサイティングな戦いではなかった。ペースは良かったけど、肝心なところでそれを発揮できなかった。ピットストップ前には角田(裕毅)の前にいたが、ラッセルの後ろで引っかかってしまい、オーバーテイクできなかった。このコースは抜くのが容易なコースではなく、裕毅が最終的にポイントを獲得したことを考えると、非常に残念だった。これを教訓にして、ハンガリーGPに集中しないとね。ハンガリーのコースはコーナーが遅く、長いストレートがないので、僕たちには合っていると思う」