PRESS RELEASE
2021年 フォーミュラ1 エミリア・ロマーニャGP 決勝レース
路面に水たまりが残るなか始まった決勝では、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョヴィナッツィはレースの多くをトップ10内、あるいはそれに近い順位で走行していました。前走車が巻き上げる水しぶきで視界がまったくない危険な状況のなか好スタートを切り、序盤から戦線を離脱するマシンが多かったレースを戦い抜いて、最終的に13位と14位というポジションを獲得しました。
ボッタスとラッセルの大きなクラッシュで赤旗が出され、キミとアントニオは8位と11位でレースを再開。キミはレース後半エステバン・オコン、フェルナンド・アロンソ、セルジオ・ペレスからプレッシャーを受けながらも9位を守り抜き、チェッカーを受けました。一方アントニオは、キミの後を走っていたときにマシンにテクニカルな問題が発生してしまい、2台揃ってポイントを獲得できる可能性が遠ざかりました。
レース終了後、キミに30秒のペナルティが課される判定が下され、苦労して勝ち取った2ポイントが失われることになってしまいました。週末の努力がポイントに結びつかない残念な結果となりました。予想通りレースではライバルとの戦闘力の差は小さく、今回のレースでの戦いぶりを見れば、今後のレースに期待を寄せることができるでしょう。
- アルファ ロメオ レーシング ORLEN代表 兼 ザウバー モータースポーツAG CEO フレデリック・ヴァスール:
- 「日曜日のレースでは、マシンにポイント争いができるだけのポテンシャルを備えていることを示すことができたが、それにもかかわらず、ポイントを持ち帰ることは叶わなかった。簡単ではないレースコンディションのなか、チームはいい仕事をしたと思う。キミは自身の経験を余すことなく発揮し、レース後半にライバルたちを押さえ込んだ。アントニオはトップ10内を走行しており、残念ながら技術的な問題でポジションを落とすことになってしまった。その問題とペナルティを除けば、今日の結果は次のレースに向けた自信を与えてくれルものだった。と同時に、中団グループの戦闘力は接近しており、ライバルの上に立つにはさらなる進化を遂げなければならないことを改めて認識させられるレースだった」
- キミ・ライコネン(#7):
- アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー04/フェラーリ)
- 決勝:13位
- ファステストラップ:1:19.422(62周目)
- タイヤ:インターミディエート(26周)- ミディアム(37周)
- 「昨日の予選から大きく回復し、16番グリッドからポイント獲得という素晴らしいストーリーが待ち受けていた。コースコンディションは非常にトリッキーで路面が滑りやすく、ミスをしやすい状況だった。スタートはうまくいったものの水しぶきで前は見えなかった。タイヤはインターミディエイトで問題なかったが、スティントの後半はスリックタイヤでも行けるくらい路面が乾いてきた。赤旗が出た後は苦労したところもあるが、コースの特性を生かしてライバルたちを後ろに従えて9位でチェッカーフラッグを受けた。残念ながらペナルティを受けて示せるものがなくなってしまったが、少なくてもチームのパフォーマンスはポジティブに受け止めることができる。2レース連続でポイント争いをできたので、さらなる進化も期待できるだろう」
- アントニオ・ジョヴィナッツィ(#99):
- アルファ ロメオ レーシングORLEN C41(シャシー03/フェラーリ)
- 決勝:14位
- ファステストラップ:1:19.470(57周目)
- タイヤ:インターミディエイト(27周)- ミディアム(35周)
- 「問題が発生するまではいいレースをでき、チームのポテンシャルを示すことができた。レース開始時のコンディションは相当厳しく、視界が非常に悪かった2019年のホッケンハイムを思い出したよ。キミと僕はどちらもポイント圏内を走行していて、トップ10内でフィニッシュできる可能性は十分にあったが、残念ながらピットストップを要するテクニカルな問題がブレーキに起きてしまった。ポジティブに考えれば、チームはいいマシンを持っており、多くのレースでトップ10を狙うことができると思う。あとは運がチームの味方をしてくれ、相応のご褒美が得られることを期待するよ」