PRESS RELEASE

2022年 フォーミュラ1 アメリカGP 決勝レース

混戦となったアメリカGPで、アルファ ロメオ F1 チーム ORLENは惜しくもトップ10入りを逃しましたが、ポイント獲得に近づいたレースとなりました。パワーユニットペナルティを受けて18番手からスタートした周 冠宇(ジョウ・グアンユー)選手は、果敢なレース展開とアグレッシブな戦略で挽回し、10位まで順位を上げましたが、後半、タイヤの新しい他チームのマシンに押され、13位でレースを終えました。チームメイトのバルテリ・ボッタス選手は、序盤のセルジオ・ペレス選手(レッドブル)との接触を乗り越え、ポイント圏内を保っていましたが、残念ながらスピンによりレース途中でリタイアとなってしまいました。

フレデリック・ヴァスール(チーム代表):
「チームにとってかなり難しい一日で、ポイントを獲得する大きなチャンスを逃してしまった。バルテリがとても良いポジションからスタートすることができ、2人のドライバーもマシンに慣れているように見えたので、大きな期待を抱いていたが、バルテリはペレスとの接触で順位を落とし、本来なら巻き込まれることのなかったバトルに巻き込まれてしまった。ポイントを獲得するためには、チームが本当にしっかりとした仕事をこなさなくてはいけないことを、このバルテリのリタイアで痛感した。18番手からスタートしたジョウは、多くの選手がトラブルに見舞われるなか、レースプランのおかげでポジションアップを果たすことができたものの、最終的にポイントを獲得するには十分ではなかった。今回のレースでは、チャンスを逃してしまったが、ランキング6位をキープしているのは明るい材料だ。このポジションを確保するためには、最終戦での徹底的な戦いが必要だろう。ここで新たなポイントを獲得できるよう、パッケージのアップデートを図っていくつもりだ。」
バルテリ・ボッタス (#77):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー04/フェラーリ)
決勝:DNF
ファステストラップ: 1:43.391 (4周目)
タイヤ: ミディアム(10周)- ハード(6周 - DNF)
「ポイント獲得に向けて好調だっただけに、早々にレースを終えてしまったのは残念だ。幸いにも、ちょっとした接触だけで済んだけれど、オープニングラップの第9コーナー進入で、ペレスが飛び込んでくるのが見えたので、幅を取らざるを得なくなり、それで勢いを失って2つほど順位を落とすことになってしまった。アルボン(ウィリアムズ)をパスしてリズムを取り戻したけど、DRSを使ってガスリー(アルファタウリ)との差を縮めようとした時、19コーナーでミスをしてリアを失ってしまった。後でわかったことだけど、同じ頃かなり大きな突風が吹いていて、その影響があったようだ。この突風とハードにプッシュしすぎたことが重なって、僕のレースは終わってしまった。ペースも良かったし、ポイントを獲得してのフィニッシュも可能だったはずなのに、本当に残念だ。来週のメキシコでは、流れを変えてポイントを獲得したいね。」
周 冠宇(ジョウ・グアンユー)(# 24):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー03/フェラーリ)
決勝:13位
ファステストラップ: 1:42.394(39周目)
タイヤ: ミディアム(9周)- ハード(14周)- ハード(33周)
「今日のレースは、後方からのスタートで常に難しいものになると思っていたよ。実際、終盤になると、他の新しいタイヤを装着しているドライバーを抑えることがほとんど不可能になってしまった。自分たちに有利になるよう、何かを仕掛けようと思っていたんだけど、結局はうまくいかなかった。チームにとってはかなり厳しい1日となってしまったけど、来週のメキシコではコースで良いパフォーマンスを見せられるようにしたいと、前向きに考えているよ。このレースで試したパッケージがすごく好調で、特に1周のペースがとても良くなってきているから、このままうまくいけば2台ともQ3に進出できるペースを持っていることが分かってきたからね。」