PRESS RELEASE

2022年 フォーミュラ1 日本GP 決勝レース

アルファ ロメオ F1 チーム ORLENは、去る10月7~9日に開催された日本GPでチェッカーフラッグを受けましたが、残念ながらバルテリ・ボッタス、周 冠宇(ジョウ・グアンユー)両選手はポイントを獲得することはできませんでした。赤旗での中断、そして大幅なレース遅延など、大変難しい大混乱のレースとなりましたが、チームや選手の絶え間ない努力の結果、ボッタス選手と周選手はそれぞれ15位と16位でレースを終えることとなりました。そんな中でも、ピットストップ後にインターミディエイトを装着した周選手は、今回のレースで自身のファステストラップを記録することとなりました。

フレデリック・ヴァスール(チーム代表):
「今日は非常に厳しいコンディションの中で、チームがパフォーマンスを発揮するのが難しい一日だった。トップパフォーマンスのマシンにもかかわらず、結果的にはトップ10でフィニッシュすることは叶わなかった。オーバーテイクをかけていくことは、たとえペースが良くても非常に厳しく、難しいスタートの後、思うように順位を上げることもできなかった。ポイント無しで日本を去るのは残念なことだ。これから体制を立て直し、2週間後のオースティン(アメリカGP)では、しっかりとした成績を残さねばならない。ただ、我々のマシンとチームは中盤以降、上位争いに加わることができると思っている。こんな天候にもかかわらず、今回のレースを盛り上げてくれたのは日本のファンの皆さんだ。木曜日から今夜まで、日本のファンは素晴らしい存在であり続けてくれた。来年もまた彼らに会えることを楽しみにしている。」
バルテリ・ボッタス (#77):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー01/フェラーリ)
決勝:15位
ファステストラップ: 1:47.820 (11周目)
タイヤ: インターミディエイト(2周)- ウェット(5周)- インターミディエイト(22周)
「今日のコンディションは、とくにレース序盤が非常に厳しかった。特に最初の2、3周はかなりリスキーで、僕の位置の視界が非常に悪く、細部まで見通すことができなかったんだ。路面が少し乾いてからはペースも良かったが、残念ながら今日はオーバーテイクをかけることが難しかった。でも、僕ら以外のほとんどのドライバーもこの問題をクリアできずにいたし、僕自身も、レース中ほとんどマグヌッセン(ハース)の後ろに張り付いてしまった状態から抜け出せなかったことは、本当に残念だった。しかし、昨日はQ3進出まであと一歩だった。この調子で数週間後のオースティンではさらにマシンをアップグレードして、いい予選ができることを期待しているよ。」
周 冠宇(ジョウ・グアンユー)(# 24):
アルファ ロメオ F1 チーム ORLEN C42 (シャシー03/フェラーリ)
決勝:16位
ファステストラップ: 1:44.411(20周目)
タイヤ: インターミディエイト(2周)- ウェット(7周)- インターミディエイト(9周)- インターミディエイト(10周)
「ポイントには結びつかなかったが、この週末にはポジティブなこともたくさんあった。先行するマシンと相当接近してもペースが出せるということが分かったし、さらに鈴鹿は初めてだったこともあって、多くを学ぶことができたよ。天候が変わりやすく、視界も悪い中、スタート直後のヘアピンではスピンをしてしまって、結局最後尾からの追い上げになってしまった。再スタートでは、1周目にピットインしてインターに入るか、雨が降るのを期待してそのまま走るか、どちらかしか方法がなかった。だけど僕自身はかなり遅れていたし、前のマシンから大量の水しぶきが飛んできていたから、ウェットで走り続けるのがベストな選択だと思っていた。でも、結局インターに履き替えたほうが明らかに速かったので、この賭けは失敗だった。それでもしっかりトライし続けて、その結果、初めてのファステストラップを獲得することができた。今回導入したアップグレードはポジティブなものだったと思うけど、それを正しく理解するにはまだまだ時間が必要だね。」